大変ありがたい事に、図書館でのゲーム(主にボードゲーム)企画や貸出サービスなどが、かなり広がっています。
図書館に来てもらうキッカケや、地域のコミニュティ作り、学校図書館では学内を超えた緩い繋がり作りなど、様々な思いでされている事だと思います。
もちろん、そういった【誰かと楽しく繋がる】事は素晴らしく、人生を豊かにするのは間違いないですが、【1人の時間】も同じくらい大事で大切だと考えています。
【誰かとワイワイ】【1人でゆっくり】のどちらも図書館が提供できると良いのかなと思っています。
現在の図書館でのゲームサービスは、みんなでワイワイが殆どなので、違った方向からの図書館での新しいボードゲームサービスとして、図書館と相性が良い1人でゆっくり遊べるゲームを紹介します。
【ゲームブック】(ジャンル名)
本を読み進めて遊ぶ事が出来るゲームです。
「君たちは村の外れまで歩いてきた。見ると道が二つから分かれている」
右に進むなら →29ページへ
左に進むなら →14ページへ
という風になっており、選択肢を選ぶ事で物語が分岐し、様々な結末にたどり着きます。
代表作的な作品で子ども向けを紹介します。
『ドラゴンをさがしに』
フランスの絵本で、ページ自体が3つに分かれているのが特徴です。
シリーズも出ており色々なジャンルがあります、また割と大きめなので、図書館でのお話会で子どもたちに行き先を選んで貰うのも面白そうです。
一冊遊ぶと30分くらいなので、時間的にもちょうど良いと思います。
『ドラゴンカリバー』
まさかのダイソー100均シリーズです。
内容は王道の児童書物語りで、私はかなり好きです!
(あまりこういう表現はよくないのですが)女の子向け(『ふしぎ探偵キミ&ユメ』)もありますので、入門編として手に取りやすいです。
次に中高生向けのゲームブックです。
『クトゥルフのいざない』
中高生向けホラーものとしてオススメ!
最初に4コマ漫画もあり、イメージしやすい作りになっています。
じっくり遊べて面白いのですが、購入できるところが限られているので、やや購入しにくいかもです。
大人向けゲームブック
『旅するゲームブックシリーズ』
あなたは旅行者となり、カフェや美術館など、その地を楽しく観光します。
美しい写真と文章に彩られた旅を楽しむことができます。
とにかく写真が美しく、見てるだけも楽しい1冊です。
【ソロジャーナル】(ジャンル名)
決めれたら設定を元に、自分で物語を紡いでいくストーリーテリングゲームです。
詳しい解説はこちら↓
動画での解説はこちら↓
たとえば、こちらのソロジャーナル『魔法骨董ここに眠る』は、魔法が掛かった物の声を聞いて、それを書き留めて物語を作っていくゲームです。
一人用ですが、複数人で集まってそれぞれが物語を書き、それを見せ合うような楽しみかたもできます。
長野の高校で行った様子はこちら。
一人でゆっくり遊ぶゲームとして、私が一番素敵でピッタリだなと思ったのは『パリのカフェ日記』です。
ソロジャーナルとゲームブックを掛け合わせた、今までにない不思議なゲームです。
専用の音楽があるなど、紅茶などを飲みながら一人で遊ぶことで、何とも言えない心地よい時間が過ごせます。
図書館的には、こういった展覧会の図録と合わせて紹介したいですね。
みんなでワイワイも素敵ですが、一人でじっくり楽しむのが好きな人たちにも、図書館でのゲーム体験を楽しんで貰いたいですね。
ソロジャーナルと物語の作り方の本を合わせるなど、図書館資料との相性も良いと思います。