「図書館×ゲーム」活動報告日誌

全国の図書館で、アナログ・デジタルゲームを中心とした様々な企画を行っている格闘系司書の活動を紹介しているブログです。

熊本の高校図書館でのTRPG活動③

前回(https://henauru.hatenablog.com/entry/2021/07/05/123715)に引き続き、みたび高校図書館にお邪魔しました。

 

今回は「高校生くん達が作ったシナリオ」を読ませて貰ってアドバイスしたり、シナリオ作りの注意点(難しくし過ぎない、戦闘が多いと大変など)を伝えたりました。


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※上記の画像は、過去に私が作った小道具紹介です。

 

高校生の皆さんのシナリオの完成度は素晴らしく、ちゃんと地元のネタを使ったり、シナリオの起伏があったりと、遊ぶのが楽しみな感じでした。

 

この調子でいけば、いくつかのシナリオは文化祭で実際に遊んで貰えそうです。

(文化祭でのセッションが最終目標)

 

ただ、シナリオの作り方の参考になる本として『類語辞典シリーズ』を紹介したのですが、肝心の現物を忘れてしまったのは、マジ痛恨のミスでした。

(´;ω;`)すまぬ、すまぬ、、、。

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また、今回もボードゲームや、TRPGそのものを体験して貰えるなど、皆さんの好奇心を満たせたようで嬉しいです。

 

この調子で【図書館の郷土資料を使った、TRPGシナリオ作り】が、上手く文化祭で身を結びますように。

 

 

「カタシロ✖️図書館」展示のお誘い

※司書の方向けに、図書館で一斉展示をしませんか?というお誘いの内容になります。

長いですが、興味のある方は読んでもらえると嬉しく思います。

 

『カタシロ』という物語(シナリオ)があります。

 

〈あらすじ〉

探索者は、目が覚めると病院にいた。

医者が言うには、雷に打たれたらしい。

それ以前の記憶は、失われている。

 

元々は、みんなで物語を作っていく対話型ゲームのシナリオとして作られました。

 

若い方に人気の、ディズムさんという方が考えたシナリオで、YouTubeなどではゲームを遊ぶ様子が紹介されています。

 

さらにその後、【カタシロというシナリオを舞台用に再構成したもの『カタシロ リビルド』】が上演され、こちらも人気になっています。

ゲームで体験できるシナリオは『カタシロ』、舞台として再構成された物は『カタシロ リビルド』という表記になります。

 

代表的な動画はこちら↓

※ネタバレを含みますので、ゲームから遊びたい方は注意してください。

www.youtube.com

 

動画で観たり、ゲームで体験された方はわかるかと思いますが、様々な魅力を含む『カタシロ』という物語(シナリオ)は、図書館と相性が良いと感じています。

 

例えば、以下のような本を紹介する事で、『カタシロ』が好きな若い方々に、更に深く物語の世界に興味を持って貰えると思っています。

 

・哲学関係の本

『カタシロ』では、哲学的な問いが重要なポイントとなっています。

 

・美術関係の本

舞台のパンフレットにも書いてありますが、メインビジュアルは、アルベルト・ジャコメッティの影響を受けています。

ここから、美術に興味を持った方にオススメする本などの展示に繋げられると思います。

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・演劇、舞台関係の本やDVD

私の周りだけかもしれませんが、上記のストーリーテリングのゲームが好きな子達は、高確率で演劇部に属しています(主に高校生)

『カタシロ』をきっかけとして、演劇や舞台に興味が出た子達に、色々な資料を紹介できればと考えています。

 

精神科医である、名越康文さんの本

舞台『カタシロ リビルド』では、名越さんも主演をされています。

名越先生の関連本として、雑誌『潮』2021年8月号では、名越先生が『カタシロ』についての文章を寄稿されています。

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クトゥルフ神話関係の本

元々が、クトゥルフ神話をベースにしたストーリーテリングのゲームなので。

 

また、『カタシロ リビルド』の舞台を観たり、ゲームを体験して貰えると、色々な資料への繋がりが見えてくると思います。

以上が、一斉展示のモチーフとなる『カタシロ』という、物語の説明になります。

 

ここからは、じゃあどんな感じで実際に、全国の図書館で一斉展示をするのかな?という部分を説明していきます。

 

※基本的なイメージとしては、以前おこなった一斉ゲーム展示を、さらに緩くした感じです。

henauru.hatenablog.com

 

【全国一斉「カタシロ×図書館」展示】の募集

期間:9月~11月の好きな間。

1日だけでも構いませんし、長期間してもらっても大丈夫です。

 

規模:本1冊と簡単な解説のみのミニ展示、がっつり大きな展示など、規模も自由です。

 

内容:上記で紹介したジャンルなど、こちらも(ゲームか動画で体験済の司書の方が)自由に展示して貰ってOKですが【ネタバレをしないように】注意してください。

 

申込:特に条件はなく、展示を作れる司書の方でしたら公共・学校問わずどなたでも大丈夫です、、、、と言いたいところですが、やはり、この物語に感銘を受けた方に作って貰いたいので、動画を視聴するか、ゲームを体験して、展示を作りたい!と思った方に参加して貰えると嬉しいです。

 

ですので、ゲームとして体験したい方は、お気軽に私のツイッター@librarian03)までご連絡ください。オンラインで体験できるようセッティングいたします(ルールブックと言われる、関連本が必要になりますが)

 

また、私のブログやツイッターなどで参加館や展示を紹介したいと考えていますが、館やご自身のお名前を出したくないとかもあると思いますので、そのあたりも自由です。

 

作者であるディズム様より、展示許可と、一部のイラストの使用許可を頂いておりますので、【全国一斉「カタシロ×図書館」展示】をやってみたい!と思われる司書の方がいらっしゃいましたら、私のツイッターまでご連絡をよろしくお願いします(@librarian03

※イラストデータのお渡しも出来ますし、ネタバレに対しての注意点などもありますので、参加の場合はご連絡よろしくお願いします。

 

ちなみにですが、ゲーム関連展示としては許可が難しい場合は、若い方に人気の舞台に関する展示という方向で進めると良いかもしれません。

 

熊本の高校図書館でのTRPG活動②

前回(https://henauru.hatenablog.com/entry/2021/06/09/134227)に引き続き、再び地元の高校図書館にお邪魔しました。

(´∀`)

 

今回は、生徒さんにTRPGを体験してもらうのが目的でした。

私が作った、図書館が舞台のシナリオで『クトゥルフ神話TRPG』を楽しんで貰いました。

 

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『動画で観てたゲームが体験できて嬉しい』という声も頂き、むしろ私が大変嬉しかったです。

 

ショートシナリオにしてたので、セッション(TRPGを遊ぶ事)は、1時間くらいで終わったのですが、皆さんじっくりキャラクターを作ってくれたので、キャラ作成で2時間くらいかかりました。

さすが図書館好きな子達だけあって、楽しそうに、しっかりとキャラクターの性格などを考えてくれて嬉しかったです!

 

TRPGを実際に体験して貰った事で、生徒さん達も実際にTRPGと図書館をどんな感じで繋げるのか?というのがイメージ出来たようです。

 

次は、実際に生徒さんにシナリオを書いて貰う予定です。

最終目的である【文化祭で図書館をモチーフにしたシナリオを使って、生徒さんの司会進行によるセッション(TRPGを遊ぶ事)をする】に向かって、生徒さんと一緒に頑張ります!

(^ω^)

 

 

シリアス・ボードゲーム・ジャム(SBGJ)✖️図書館

オンライン企画、【シリアス・ボードゲーム・ジャム(SBGJ)✖️図書館】を行います。

 

 「シリアスボードゲームジャム」とは、シリアスゲーム(社会問題や環境問題をテーマにしたゲーム)を作る、ゲームジャム(短期間にゼロからゲームを作るイベント)です。

作るのは、電源不用のアナログゲーム

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現在、参加者を募集しています!

(参加費は無料)

興味のある方は、公式サイトから登録をお願いします。

SBGJ(シリアスボードゲームジャム)公式サイト → https://sbgj2021.jimdosite.com/

 

前回の様子はこちら↓

https://cgworld.jp/feature/201911-boardgame.html

 

本当はオンラインではなく、リアルで図書館に集まって貰い、図書館の資料をゲーム作りに役立てて貰いながらの予定でしたが、このご時世なので、、、とはいえ、オンラインならではの距離を無視した企画出来る強みもありますので、参加してくれた皆さんが楽しくなるように頑張ります。

(^ω^)

 

経験こそが最大のお土産と考えていますので、成功や失敗にとらわれずに、気軽に楽しく参加してもらえると嬉しいです!!

 

 

 

 

福岡県内図書館一斉ゲーム展示の記事

図書館雑誌』2021年6月号に、以前ブログで紹介したゲーム展示(https://henauru.hatenablog.com/entry/2021/03/09/021429)の記事が載りました。

 

福岡県立図書館の方が、大変熱い内容で書いてくださり嬉しいです。

(´∀`)

 

大体の図書館にはあると思いますので、興味のでた方はお近くの図書館で読んで貰えると嬉しいです。

 

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熊本の高校図書館でのTRPG活動①

地元の高校司書の方に声をかけて頂き、高校図書館に行ってきました。

 

TRPGボードゲームVRvtuberなどを、先生と生徒さんに色々体験して貰いました。

(´∀`)

 

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ボードゲーム体験では『ペアーズ』など短時間で終わるゲームを遊びつつ、読書や本と繋がりがあるボードゲームのお話をしました。

 

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時間が無くて遊べませんでしたが、ボードゲームシュレディンガーのねこ』に興味を持ってくれた事をきっかけに、哲学や量子力学のお話もしました(私があんまりわかってないですがw)

 

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vtuber体験(というかアバター体験)では、顔の表情や手の動きも認識する事に楽しく驚いてくれました。

体験中は、アバターで外見が変わる事で心身に変化が起きる「プロテウス効果」や、VRチャットと呼ばれる、アバターを使ったオンライン交流サービスのメリットやデメリットなどをお話しました。

 

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VR体験では、リズムゲームなどを体験。

流石みなさん上手かったですね〜。

はちゃめちゃ楽しんでくれて、私も嬉しかったです。

(^ω^)

もちろん、VRを活用した認知症体験のお話や、その他の社会利用など、色々とお話しました。

 

TRPG体験では、簡易型の1ページTRPGを楽しんで貰いました。

高校生の皆さんに聞くと、やはり「TRPGに凄く興味があるけど、どこでどうやるのかわからない」という意見が一定数ありました。

 

もちろん、オンラインでやってる子達もいたのですが、それが難しい子の為に、公共や学校図書館でのTRPG活動は、一定の需要があるのを再確認できました。

TRPGは読書にも関係する内容なので、進めていきたいですね。

 

今後も定期的に伺って、最終的には【学校図書館の資料を使ってシナリオを作り、図書館でセッションする】が出来るように頑張りますー。

 

こんな感じで、子供たちにゲームを軸にした様々な体験をして貰いつつ、色々な方向に興味関心が広がるお話してきました。

 

週刊読書人に書評が載りました。

週刊読書人』の2021年4月9日号に、ボードゲーム『グリッズルド』を絡めた、『戦争は女の顔をしていない』(コミック版)の、書評が載りました。

 

興味のある方は、お近くの図書館などで読んで貰えると嬉しく思います。

 

https://dokushojin.stores.jp/items/606be518baeb3a2d2b7ed2d2

 

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